7/29/2020 0 コメント ●Dreaming of Earth Project去年の原美術館で開催された「自然国家 Dreaming of Earth Project」展のこと。 韓国の女性アーティスト崔在銀さんが主宰する北朝鮮と韓国の国境「非武装地帯」での
アートプロジェクトを紹介した展示会でした。 北緯38度線に東西に細長く帯状に設置された非武装地帯(幅2km長さ248km)は、 60年以上人間の立ち入らなかったために、いまは自然の宝庫となっています。 しかし、ここは300万個の地雷が埋まっている地帯なのです。>< ここに、自然の保護と平和をねがい世界的に有名なアーティストが空間アートを 繰り広げています。 また、地雷をドローンで撤去し、シードバンク(種の保管庫)も作られています。 ここに、朝鮮戦争の頃の写真の展示もありました。 この展示をみて2つのことが印象的に心に残りました。 一つは、自然保護と平和を主張する展示ということで、 エッジの効いた強いメッセージ性をもった刺激的なものだろうか、 という予想に反して、 ひたむきで淡々として自然と調和したエレガントな空間アートのそれぞれであり、 長年にわたり政治家と交渉を続け、世界のアーティストに呼びかけ、 資金を集めて実現にこぎつけた芯の強さを感じるものでした。 もう一つは、 隣の国で起こった朝鮮戦争の実態を私はほとんど知らなかったということ に驚きました。 無関心というより、あまりそのことに接する機会が少なかったという ことに印象ですが、改めて”近くて遠い国”という言葉が思い出されました。 そして、展示をみたあとに思い至ったことは 私たち一人一人が今の時代を織りなして地球の今を形作っているのだ、 ということです。 人の身体は37兆個ともいわれる細胞の集合体ですが、 ひとつひとつの細胞は一人の人間のどんな役割があるか知ってか知らずか 精一杯置かれた状況で生命を全うして「私」を生かしてくれています。 ときに、 社会の中に生きる「私」は孤独感を持つこともあったり、 無力な人間だと残念に思ったりすることもあります。 ですが、身体の細胞の一つのように 私たち一人ひとりも地球にすむ生命の一つだとすると、 連綿とつながる命のひとつであり、 人はつながりあって織物をつむぐかのように時間をつなぐものの一つであるならば 淋しさを感じることがないのだなぁと思ったのです。 今年、コロナで人と接することが少なくなり、さまざまなイベントが自粛される ことで、もう一度このことを思い出してみようと思いました。 ※「自然国家 Dreaming of Earth Project」展の詳細記事はこちらで。 https://www.realtokyo.co.jp/exhibition/the-nature-rules-dreaming-of-earth-project/ post200730
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